MEMO

ミムラが見たり、聞いたり、感じた事を気ままに書くコラムです。

Dec.200725

『歯医者ごっこ』

寝る前に親知らずが生えていた場所のくぼみを舌の先で確認して、ぼちぼち塞がって元通りだな、よかったよかった、と思ったせいか、変な夢を見た。

小学校の教室の隅に一脚、お医者さんが座るような愛想のない椅子があって、そこに座っている10才くらいの自分の前に、クラスメイトらしき子供達が終わりの見えない列をなしている。その一人一人につき一本ずつ、延々とクラスメイトの乳歯(上の中心から数えて二番目の前歯)を抜き続けなければならない、というちょっといやな感じの夢だ。
どの子の歯もいとも簡単に抜けて痛がるでもないし、抜いた後はみんなにっこり笑って「ありがとう」と言ってくれるし、抜けた歯は真っ白い園芸用の小石のようでキレイでした。
それでも椅子の横に置かれた大きなアルミ製のタライに、別々の生物から脱したおなじかたちの有機物がカラン、コロン、と音をたてて着々と溜まっていく様子は気味のいいものではなかったなぁ。歯が抜ける夢は不吉だ、という話は聞いた事があるけれど、人様の歯を抜く夢ってどうなんだろう?

実はこの夢に近い事を経験したことがあります。
一番はじめの歯抜けを幼稚園の時に経験してから、乳歯がぐらつき始めたらその日の内に引っこ抜いてしまう事にしていました。ご飯がおいしく食べられないし、むずむずしたり痛がゆいのが我慢ならないからです。
小学校2年の時、朝会の時にぐらつきはじめた私の歯が、給食の時間を待たずして抜かれるまでの行程を隣の席の男の子がずっと見ていました。残る接地部分はごくわずかで、かろうじて歯茎にぶらさがっているだけの歯を抜けずに一週間以上持て余していた彼は、「すげぇ!オレのも抜いて!」と言い出し、言われるがまま抜いてあげたところ『アイツは歯を抜くのがうまい』ということになって、結局その週で三人の歯を抜いたのです。
歯医者さん気分はなかなか楽しかったけど、人の口の中に手を入れるという非日常的な行為には緊張した。犬や猫とそうかわらない獣じみた湿度と温度で、もしや噛まれるのでは、という不安感も同等だった様に思う。

そのうち自分に子供が生まれたとして、その子供の歯の様子を見てやる時も、同じような不安感があるのでしょうか。

2007.12.25 Tue.

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