MEMO

ミムラが見たり、聞いたり、感じた事を気ままに書くコラムです。

Feb.200818

『人質ステーキハウス』

忙しく料理もままならない毎日で、たまにはしっかりと肉が食べたいという要望から、時間を縫って夜、ステーキハウスに行きました。初めて行くその店は、お肉も美味しかったしサイドメニューにも工夫があり、お値段も安心な感じで、店員さんもしゃきっとしておりました。

しかし会計の時になって、カードでの支払いが出来ないということに初めて気がつきました。不覚。お腹が空くと大分視野が狭くなる二人、ちゃんと見ていなかったのです。しかもいつもだったら何かあった時の為に必ずお財布を持つ私、この日に限って持っておらず。「こういう時」の為にいつも用意しているのに、「こういう時」が訪れた時には持っていないと言うこの間の悪さ、なんてこった。

対して、普段の支払いの大部分をカードで済ませているオット。まぁ今日の食事代くらいはあるだろうとお札を出すも決して高くない会計金額に届かず。小銭も結構あるから平気!と500円玉から100円玉、何故か50円玉が三つ取り出されるのをドキドキ見守りつつ、こんなにもつぶさに硬貨を見つめたのは、子供向けの算数の番組(私は「1・2のさんすう」が大好きだった)を視聴していた時と、母の日のプレゼントを買うべく貯金箱を打ちまけた時以来ではなかろうかとあまり関係のないことに一瞬頭がいき、また戻ってきて 10円玉がお行儀よく陳列していくのを見やる。

結果、140円足りなかった。

というわけでオットがこの近辺のコンビニを探し、ATMでお金を下ろしている間、私は人質となった。

親切な店員さんは「一緒に出て下さっても大丈夫ですよ、お待ちしていますから。」となんとも人情な事をおしゃって下さったのですが、そんなお言葉に甘える訳には勿論いかず、お店の隅っこに座らせて貰って迷子センターにいる子供の気持ってこんなんかな、いや、やっぱり人質か。そう言えば最後に、なんか炭酸飲みたい、二人で一つでいいから頼もう、と注文したジンジャーエール、確か200円だったわ。そうだわ、あれを頼まなければ……。と思考も小さく顔を曇らせていると、店員さんがアメリカンコーヒーを持ってきてくれた。「薄くてあまりお好みでないかもしれませんが」と言いつつミルクも砂糖も付いている。ありがたい。うれしい。飲みたい。

しかし故意でないにしろ、こちとらあわや無銭飲食未遂の人質である。飲めるものか、飲んでいいのだろうか。これだって注文として頼めば400円くらいするのに。でもこのご好意に手を付けないのもどうなのかしら。ど、どうしよう。

結局、申し訳なさで胃をきりきり痛めながら、その胃にカフェインたっぷりのブラックコーヒーを流し込む、というわけのわからない暴挙に出てしまった。いつもならミルク入れるのに、窮地に立たされた人間の行動ってミステリアスだ。

オットが支払い能力のあるお財布を握って店に戻ってきた時には、微妙に涙目。(お店の方、本当にすみませんでした)

その後二人で二度とこんな事態に陥らない様にと猛省。
しかしなぜでしょう、また忘れた頃にやらかしそうな気がしてなりません。兎に角、お腹が空いている時にこそ、注意深くご飯にのぞむ所存です。

2008.02.18 Mon.

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