MEMO

ミムラが見たり、聞いたり、感じた事を気ままに書くコラムです。

Jun.2008 2

『浮かされる』

オットからまんまと風邪をもらってしまった。看病をしていたので当然の流れなのですが、どうやら他の風邪も引き寄せてしまったようで、私の症状の方がひどい。

朝、微妙に節々が痛いのでぼんやりしていると、自分の身体が鳥肌と共に熱気に包まれていくのを感じ、やや、これは、と体温計を持ち出してみると、なんとびっくり三十九度七分という数値。

私は普段感覚やら雰囲気やらに埋没して曖昧に生きているので数字に弱く、数字を突きつけられると逃げ場がなくなったような気持ちになって呼吸が止まる。三十九度七分は、体温計の故障でない限り、三十九度七分だ。

その数字を見るまでソーダグミを食べながら漫画を読んでいたくせに、途端に耳が遠くなって、視界が霞んでくる。足下に重力を感じず、全身の間接の締めがゆるんだようにうまく力が入らなくなった。ああ、私びょーきなんだわ、という実感が毒の様に全身にまわったところで諦め、首にタオルを巻いて上掛けに毛布を追加し、ベッドに沈み込む様に眠った。

夢のように美しい花畑の夢や、得体の知れない図形がぐるぐる回る夢を無数に見て起きてみると、随分日が傾いている。でもまだ眠い。熱も相変わらずだ。食べて、薬飲んで、また寝よう。とりあえずビタミンが欲しいと思いふわふわと冷蔵庫へ。ビタミンのチューブゼーリーをむんずと掴むと、やぁこれはなんとも、冷たくて気持ちいいー……。

と思ったが最後。気付けばリビングの隅っこ、カーテンの下に頭を突っ込んでチューブゼーリーを頬の下に敷いて倒れていた。いかん。これはいかん。一体どれだけの時間私の頬の下にあったのか、不健康にあたためられてほんのりぬくとくなったチューブゼーリーを一気に飲み干して、ずるずるとベッドに戻った。

その後も睡眠状態と半覚醒状態を行きつ戻りつして、次の日の夜にはちょっとさっぱりし、たっぷりのご飯を食べようとしていた。しかし結果は三分の一も食べられず。喉が腫れてきて飲み下せなくなってしまったのだ。がーん。元気になってきて熱も下がった矢先なので余計にショックだった。

そんなこんなで今もろくに食べられず、腫れ上がった喉はあくびをするにもおくびをするにも非協力的で参ってしまう。まだ耳が遠い気がするし、併せて咳が出始めたのでお腹に強力なゴムが入っているようで猫背が楽ちん、海老ぞりが辛い今日この頃。息を吐くと余分に物を食べていないせいか、生命の根源に行き着くような原始的なニオイがする。そしてこのまま咳き込み続けたら腹筋ピッキピキ仮面ライダーだ。

弱っているはずなのに妙に存在を主張し始める、私の部品。これはこれで、健康とはまた違う「活き活き」なのかもしれませんね(でも早く治そう。)

2008.06.02 Mon.

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