MEMO

ミムラが見たり、聞いたり、感じた事を気ままに書くコラムです。

Aug.2008 1

『冷や汗たらり』

ひょいとネットで検索し、いくつかの恐い話を読んでみた。知らぬ間に恐い話も多様化していて、<創作でも実話でもかまわないから、なんか恐い話ない?>みたいなノリのページが増えた気がするなぁ。

年に一度はむくむくと恐い話への興味が湧く。もしくはそういった好奇心は常にじわじわと湧いていて、ある一定の量になったら行動、という感じかもしれない。兎に角、自らそういった類いのものに頭を突っ込む期間が存在します。そして冒頭の趣旨と同じく、私も実話創作問わず、堪能出来れば(ひえーっと仰け反ることが出来れば)満足。

今回ちょっとひやっとしたのが、以前も読んだことのある話で、とても有名なものである。(どんなジャンルのものでも密度の高いものは、何度触れてもおもしろい。)苦手な方がいらっしゃると思うので引用は避けますが、そのお話に関わると必ず不幸が起きる、という恐い話鉄板の設定で語られ、その夥しく奇怪な不幸のひとつに「右手右足に怪我をしたり原因不明の痛みに襲われる」というものがあるのです。

それが、私の身の上にも起きた。

ソファーに寝転んでノートパソコンで恐い話や動画を見ていると突如眠気に襲われ、十分程うたた寝をしてしまい、その時耳鳴りと共に金縛りに。体に自由が戻った時には汗だく。
右手右足が鈍く痛み……ま、まさか。

次の日これをオットに申告したらものすごく怖がった。私と違ってそういうものには極力近づかない質の人間なので、
「そういうのはやめて、お願い」と真顔で言われた。

確かに、他動で恐がらせられるのは不快なものだと思う。私も自ら頭を突っ込むのは適度にブレーキをきかせられるからであって、背後から「わっ!」と驚かされるのは嫌いです。遊びの鬼ごっこでさえ、ずっと鬼でも構わないくらい、追いかけられるのは苦手だし。

でもこの場合、よく考えるとそんなに恐い事でもなかったりします。

エアコンも効いてない部屋で、お腹にノートパソコンを載せて動画を再生していたら、熱々のパソコンの影響で汗もかくだろうし、息苦しくて金縛りにもあうというもの。
偶然の一致に思える「右手右足」だって、「左手左足」という設定だったら該当しにくくなるのではないでしょうか。日本人の殆どが右利きだし。利き手足はよく動くから、その分疲労も溜まり易く、怪我もし易いだろうし。実際私もキーボードの打ち過ぎ(正しくないポジションで素人打ちなので、右手は左手の三倍の稼働率)で、痛いのであって、右足もよく考えたら前日に箪笥の角に打ち付けていた。

ちょっとドキドキした後これに気付いてから、なーんだ、と思って金縛り後も気にせず続けました。

すると『恐い話を話したり聞いたり、読んだりするだけで、そういったよくないものが集まってくるそうです』という序文で始まる話を読んでいる最中に、
「カサカサ、パリ……カサ……」
とキッチンで音が。さっき起きた時エアコンを入れたから、温度変化でキッチンのゴミ箱の中のビニール袋が鳴っているのだろうと、気にも留めていなかったのですが。読み終えて次の話に移ってからも、相変わらずどころか
「パリ……、カササッ……ガサッ」
と音が大きくなってきているのです。もう三分はゆうに経っているのに、いくらなんでも鳴り過ぎだろうと思って一言、
「うるさい」と少し大きめの声でキッチンの方へ言ったら、

ぴたっと音が止んだ。

時計を見ると午前二時過ぎ、ちょうど丑三つ時である。
ひぇーっ!(仰け反り)

即座にパソコンを閉じ、塩を舐めて、歯を磨いて寝ました。(この場合、歯磨き→塩の方がいいのかしら?むしろ粗塩で歯、磨くのはどうです?と悩みながら。)

いやぁ、冷や汗の似合う季節がやってきましたねぇ。

2008.08.01 Fri.

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