MEMO
ミムラが見たり、聞いたり、感じた事を気ままに書くコラムです。
Dec.200822
『赤鼻の季節労働者』
寒さが厳しくなると私の鼻と頬は、人様よりも赤くなる。どうやら皮膚が薄いらしく、そのままでは酔っ払いのようになってしまうので、外での撮影中はしょっちゅうメイクさんに鼻の頭をスポンジでトントンされます。ファンデーションで赤みを抑えてもらわねばならないのです。
この鼻の頭をちょいちょいいじられる様子が、非常に格好悪い。そして飼いならされた動物っぽい。
体の中心には急所が集まっているため、本来ならば鼻も触られると若干不快さを感じる場所だ。それを何の抵抗もせず、むしろ差し出す感じで(直して下さるメイクさんの身長に合わせたり、風に合わせて顔の角度を変えたりして)いじられる。
先日駅ビルの出入り口で見かけた情景。髪から服からブーツまで全身紫のおばさまが、その腕に抱いたプードル(勿論耳の毛はすみれ色でクリーム色のおリボン付き)の目ヤニを、自分の唾液で湿らせたハンケチで拭ってやっていた。プードルはされるがまま、むしろどこか満足げだった。
あの過保護ぶりと、その過保護への何の警戒心もない見事なまでの依存ぶりは、現場でのメイクさんと私達役者の関係性に近いものがある。非日常的な行動をしているのでサポートは必要ですが、十五分おきに鼻を、しかも丁寧にお直しされるのですから、恐縮しつつ不思議な気持ちになる。
去年の冬も寒風に吹かれて真っ赤になった鼻を、メイクさんにトントンして頂きながら、考えていた。
「毎度お手数かけて申し訳ないなぁ。しかし赤鼻で出るわけにもいかないし、今度働くとしたら頻繁に鼻をお直しされない季節になるといいなぁ。夏は皮脂を抑えてもらわないといけないから除外するとして、春か秋だなぁ」
しかしこういうぼんやりしたしょうもない思惑というのは大体外れるもので、私はこの冬も鼻をいじられて過ごすことになりました。とはいえ一年ぶりのドラマ撮影なので、とても楽しみ。
漫画好きの友人と、最近のドラマでは生い立ちにヒミツがあったり、実はいい人でしたというオチが多くて「超極悪人」と呼べるようなキャラクターってなかなか見かけないねぇ。生い立ちに多少のヒミツがあっても、そこに輪をかけて悪—いキャラ、どこかで扱わないかしら?例えば漫画を原作としたらどんな作品があるかしら?という話をしていました。
そして横道に逸れて倫理観の話になった際、秋山ジョージさんの「アシュラ」について話をしていたのですが。まさか同じく秋山さんの「銭ゲバ」がドラマ化し、そこに自分が参加するとは思わなんだ。
ドラマ版はどのような展開になっていくのかまだわかりませんが、新しいチームの中での作品作りを、ジタバタと楽しみたいと思います。
2008.12.22 Mon.
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