MEMO

ミムラが見たり、聞いたり、感じた事を気ままに書くコラムです。

Dec.200824

『ペーペーの初日』

撮影初日はいつでもド緊張だ。今回も緊張した。
いつでも、と打ってから、あれ?と思い直して自分のプロ
フィールページを見た。そして目を瞬いた。

私の出演させて頂いた作品数は、今回の「銭ゲバ」含め、ドラマだけだと単、連構わず数えて十作目、映画を加算してもまだ十五作目。 はじめて己の遍歴を振り返ってみたのです
が、これほど少ないと思わなかった。そら緊張するはずだ。

まだまだぺーぺーだ、という自覚はあったが、ここまでの
ぺーぺーだったとは!五年でこれしか働いていないなんて、事務所にとってもなかなか不利益な人間だ。そうか、事務所にいくとなんだか落ち着かない気持ちになるなぁ、ある意味ホームのはずなのになぜ?と思っていたが、どこかであまり働いていない気まずさと、会社の利益に絡んでなくてドーモスミマセンという気持ちを、 心中孕んでいたのかもしれな
い。

しかし、今回はそれだけしか働いていないくせに、嬉しい再会がありました。

「斉藤さん」の時のスタッフが何人か、というか結構な割合で今回の作品に参加していて、初日の現場で「ミムちゃん、ミムちゃん!」と声がかかり、振り返ったら知った顔。「ああ、どーもどーも!この冬もよろしく!」 と会釈付きの笑
顔。馴染みの顔を見つける度に、あらまぁ、と驚きながらとても嬉しかった。

撮影に入ったら、毎日時間のある時に制作スタッフの欄を
じっと見て、一日も早くお名前と顔の一致を、と頑張るのですが(人の顔を憶えるのが相当に苦手ゆえ)。今回は撮影前に身辺があまりにバタバタしていて、スタッフの欄を確認出来ていなかったので、余計びっくり&その後ほっとした。

シャッチョコバったまま冷凍されたマグロのように、リラックスとは縁遠いカタイ姿勢で枕に頭を置き、毛布にくるまって空を見つめながら明日への不安をぼそぼそ呻いている姿を目撃していたオットは、帰宅後の私のゆるい安心しきった表情とのギャップに、朝と別人だと笑っていた。何のかんの
末っ子なので、人見知り気味の甘ったれなのだ。

でも帰宅後のゆるい表情にはもうひとつ理由がある。なんと計三カット、台詞もなく簡単な動作だけ初日の撮影で、早くもNGを一発出してしまったのだ。無駄になったテープと、秒刻みのスケジュールを邪魔した罪は深いが、失態を犯すと途端に気楽になる。胸は痛いが頭が少し軽くなる感じ。

ああ、いかん。このままでは現場でも不利益な人間になるではないか!

しばらくの目標は、演じるキャラクターのテクスチャーを掴むことと、制作スタッフのお名前と顔の一致、 そしてスケ
ジュールの邪魔をしない。ぺーぺーなりに、この三つを頑張リたいと思います。

2008.12.24 Wed.

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