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湿気大好き人間にはたまらない気候となりましたが、皆さん除湿器やストレートアイロンで多分な湿度と闘っておられますでしょうか。お久しぶりです、と書くのももう白々しいほどの空きっぷりですが、まあ言い訳は後ほどにまわして。
最近以前にも増して仕事が楽しいです。頂く役も時代や設定がバラエティーに富んでいて、休みのなさにマ
ネージャーと目を回しつつも喜んでいます。しかし女医さんである妹のスケジュールを見ては、こんなことで音を上げてはいかんと気を引き締める今です。丸顔・保険体育の見本のような健康体型では無理と断ろうとした持病のある役も、指導の先生方のおかげで手話のおもしろさに触れ（練習中は必死で知恵熱ものでしたが）、終わるのが惜しかったほど。
さて、この度いろいろなことがスッキリとしたので、何か変えてリセットしたいなぁと思い、それを記しておく為に久しぶりにキーボードを叩いております。役者があれこれ身辺のことを吐露するのは観客の皆さんには余計な情報で、ある意味プロ意識に欠けることかもしれませんが、今回ばかりは大きかったのでよいかなと自分の背中を押しました。
考えれば逆に今までそういうことがなかったのが恵まれていただけだったのでしょうが、始めて大人な事象に遭遇してあっぷあっぷ。嘘というのはバウムクーヘンのように丁寧に何層にも織りなされて仕上がっているのだと知る人生27年目。全てが霧の中で手探りのこの一年ちょっとは、白黒つけないと我慢のならない性格も災いして酸欠寸前。また＜人は信じるもの＞という基本があるにしても、自分の甘さにも嫌気がさしたというものです。
当然事務所にも心配をかけてしまったので、恩返しの意味でも仕事へ集中した一年。なにしろ人の感情の複雑な面において経験を通し以前よりは多少解せるようになり、台本を読んでも＜人間何でもありだ！＞という目線で見ると、以前には見えなかった表現に出逢ったりして。本当に役者の仕事はなんでも糧になってありがたいです。ハードな一年ではありましたが、毎晩寝る前に自分を幸せ者だと実感。
なーんてつらつら書くと目を通して下さった方に余計な心配をさせてしまうかもしれませんが、基本は「終
わった！」という開放感、その他ちょろちょろ残りがあるという具合。しかしもっとさっぱりしたいので、何か手放そうと思い、仕事をして１０年目にはいることだし本名を出してみようかと。
小暮里江（コグレリエ）という名前です。あ、「そんなのググればわかるじゃん」というリアルな現状はどうか置いておいてくださいね（笑）わざわざ書くこともないかと悩みつつ一応公式には非公開となっていたので。ちなみに時折聞かれるのですが、ひいおじいさんがロシア人かも？ という眉唾な親戚間の噂を差し引けばまるっと日本人です。
本名をとりあえず伏せていた時は、ミムラの名に自分の人生を全部持って行かれることが怖かった気がするのですが、今は明らかにそちらの方が比重が多く、むしろそのことに支えられ、幸せを感じている私です。１０年目にもなると色々変わりますね～。
自分の身を削ってまで助けてくれるような人も居て、その助けを得て変わることが出来て私は本当に恵まれています。これからもあぐらをかかず、ひとつひとつの役柄と出来るだけ近くなれるように前進していきたいと思います。
区切りがいいので誕生日にでもアップしようかと考えていましたが、思い立ったが吉日の久しぶりアップでした。……
じ、次回更新こそはあまり空けずに……。と、このネタもだいぶバウムクーヘンになってしまっているので、ここはひとつ、この一年で学び取った大人の逃げ方で、明言せずに失礼いたします（笑）
2012.06.12 Tue.
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