舞台の本番直前、避けようのない状況下で肋骨を折ってしまった関係上、終演後はしばらく安静にして過ごしておりました。

「一ヶ月は安静に」「横向きに寝るのは厳禁」「水圧がかかるのでお風呂もおへその下まで」「咳も出来る限りしないで!」と先生に命じられた身でありつつ、舞台上での呼吸時は肋骨も数センチ単位で大きく動くので安静というわけにもいかず、踊ったりなんだりで肋骨上下の肩と腰がコルセット代わりに固まりやすいまま、五ヶ月経過。とある先輩の話では「半年経ってもまだ寒い日などに痛かったよ」ということで、一説によると一年はなんらかの影響が残るとか。そうならないよう、自分でも毎朝様子を見て手入れし、週に一回はプロのメンテナンスを入れて全快を目指しています。


そんなわけで安静期間を理由に暫く休みを頂いたので、いつか時間のある時にと楽しみをとっておく気分で先延ばしになっていた書籍制作を進め、そろそろ出来上がります。現在『経世済民の男』高橋是清の撮影を終え『一路』の撮影中、映画の準備にも入っていますが、それまでは執筆ばかりの日々でした。

最初期は「これまで書いてきたものがある程度たまったからまとめとして残しておこう」という軽い気持ちだったのですが、まとめ作業を始めてみるとほぼ二冊分の原稿量とわかりました。そこから選定を繰り返し半分以下にしましたが、それでも多めで「移動中気楽に読めるお供として鞄に入れてくださいな」とは言いにくく、新規原稿は必要なものを書いただけですが150頁。ぎゅっと詰め込んでのその頁数なので、ゆったりしたレイアウトにすれば書き下ろしだけで本一冊分。個人的には心残りのない本になりました。

特に、本の顔となるカバー画像はこちらの「アポイ岳ファンクラブ」さんのHPからお借し頂き、そちらに加工を施したとても素敵なものになりました。快くご許可下さり、どうもありがとうございます。石の偏光顕微鏡写真はこれ以外にも興味深いものが沢山ありますので、気になった方はご覧になってみてください。


     「文集」7月4日発売です。
      よろしくお願いします。


<追記>そして気がつけば誕生日。撮影終わりでスタッフの方々から花束とフルーツを頂戴し、ファンの方々からのお手紙等も受け取りました。マネージャー陣からも食べるのが好きな私にぴったりの贈り物。皆様お気遣いありがとうございます。
当日はドラマとは別の撮影に参加していたのですが、こちらのスケジュールの都合上お願いした日程が一週間前から雨マーク。ひやひやしていたもののありがたく青空が広がり、お天道様からも祝ってもらったようで幸先良く感じております。

2015.06.18 Thu.


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